多くの犬にとって大きな楽しみである散歩。いつもの時間になるといきなり元気になる子も多いですよね。
ただ、犬もある程度年を取ると老化が始まり、昔のように元気いっぱいな散歩ができなくなっていきます。シニア犬や老犬を散歩させる場合は、その日の環境や体調を考えて、適切な時間、距離の散歩を心がけてあげなければいけません。
今回は、シニア犬や老犬を散歩させる場合の注意点をご紹介していきます。
シニア犬・老犬には無理のない範囲で散歩させることを心がけよう
人と同じように、犬も年を取ると足腰が弱ってきます。そのため、以前なら難なく歩けていた距離でも、老犬となった今では大きな負担に感じることもあるでしょう。
かといって、全く散歩をさせないのもよくありません。ある程度日光に当たらないと健康面で悪影響ですし、全身の筋肉も適度に使わないと衰えが加速し、ますます老化が進んでしまいます。
大切なのは、適度な距離、時間を考え、無理のない範囲で散歩させてあげることです。老犬は日ごとの体調の変化も大きいですから、その日の様子を見て、散歩時間やコースを決定するようにしましょう。
シニア犬・老犬の散歩で注意してあげたい5つのこと
体調を見て散歩量を決める
上述したように、シニア犬や老犬の体調は日ごとに大きく変わります。昨日は元気だったのに、今日はなんだかしんどそう・・・なんてことも日常茶飯事です。
体調が悪そうな日に無理に散歩をさせると、さらに体調が悪化してしまうこともありえます。したがって、その日ごとに適切な散歩量を決定することが大切です。
散歩を嫌がるような場合は、その日はお休みにするなど、臨機応変に対応するようにしてくださいね。
散歩の時間帯に気をつける
散歩の時間帯にも気を使ってあげましょう。たとえば、夏場なら日が高くなる日中を避け、比較的涼しい朝方や夕方に散歩を行うようにしてください。
特に、熱せられたアスファルトの上を歩くのは想像以上に体力を消耗しますし、熱中症を起こしてしまうリスクもあります。逆に、冬は暖かいお昼の間に散歩をするようにしたいものです。
老化によって体温調節も上手くできなくなってくる場合は多いので、より健康面に配慮して散歩するようにしてくださいね。
歩行補助ハーネスで補助してあげる
一般的に、首輪よりハーネスのほうが犬への負担が少ないとされています。
また、歩行を助けるようなハーネスも販売されているので、老化を感じるようになったら、それらの使用を検討してみましょう。
散歩中に水分補給をしてあげる
老化が進むと、体内の水分調節が難しくなり、脱水状態に陥りやすくなります。散歩中に突然脱水状態になってしまうことも考えられるので、散歩時には水分を携帯するようにしましょう。
また、散歩前にはなるべく水を飲ませるようにしてあげてくださいね。もちろん、無理のない範囲で、ですよ。
万が一に備えて携帯電話を持っておく
もしかしたら散歩中に急に体調が悪化するかもしれません。そういった場合にも対応できるように、携帯電話を持って散歩に出かけるようにしましょう。
すぐに車を出せる家族が家にいれば、突然の出来事にも対応しやすくなるので安心です。あと、かかりつけの動物病院の電話番号もしっかり控えておいてくださいね。
体調に合わせて散歩や運動をさせてあげよう
その日の体調を見て、無理をさせない程度に散歩や運動をさせてあげましょう。また、すごく元気だからといって、愛犬が満足するまで散歩に付き合うのはおすすめしません。
老犬になると自分の体調を上手くコントロールできなくなり、本人も知らず知らずのうちに無理をしてしまうことがあるためです。腹八分目の気持ちで、ゆっくりのんびり散歩するようにしましょうね。
おわりに
年を取っても、散歩が大好きな子は多いです。少しでも長く散歩を楽しめるように、体調にはしっかり気を配ってあげましょう。ときには散歩をお休みにすることも大切です。
そして、なにか異常を感じた場合には、すぐに獣医師に相談するようにしてくださいね。